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天武・持統天皇陵

飛鳥にある天武・持統天皇陵です。
持統天皇の父は天智天皇、天智天皇と天武天皇は兄弟。
ですから、持統天皇は父の弟に嫁いだということになります。



天武天皇にはたくさんの妃がいましたので、持統天皇はその意味では苦労したかも知れませんね。



同じ古墳に二人で入っているというのはそんなに多くはないのです。
聖武天皇と光明皇后や、長屋王と吉備内親王のようにすぐ隣に寄り添って眠っていることはよくありますよね。
(近つ飛鳥では推古天皇と竹田皇子が一緒ですが…。)



もしかしたら、持統天皇は、他の女性に夫が取られないように一緒に入ったのではなどと、古墳を見ながら考えたりしてしまいました。(笑)





天武・持統天皇陵





【第40代天武(てんむ)天皇】

異名: 大海人皇子(おおあまのおうじ)、天渟中原瀛真人天(あまのぬなはらおきのまひとのすめらみこと)
生没年: ?年~ 朱鳥(しゅちょう)元年(686)(?歳)
在位: 年(673) ~ 朱鳥元年(686)
父:  舒明天皇(田村皇子)
母:  皇極天皇、斉明天皇(宝皇女)
皇后: 鵜野讃良(うののさらら)皇女(持統天皇)
皇妃: 大田(おおた)皇女、大江(おおえ)皇女、新田部(にいたべ)皇女、氷上娘(ひかみのいらつめ:中臣鎌足の娘)、五百重娘(いおえのいらつめ:氷上娘の妹)、額田王(ぬかたのおおきみ)、尼子娘(あまこのいらつめ)皇女子: 大来(おおく)皇女、大津皇子(おうつのみこ)・・・ 以上母は大田皇女壁皇子(くさかべのおうじ)・・・ 母は鵜野讃良皇女、長皇子(ながおうじ)、弓削皇子(ゆげおうじ)・・・母は大江皇女、舎人親王(とめりしんのう)・・・ 母は新田部皇女、但馬皇女(たじまのこうじょ) ・・・ 母は氷上娘新田部親王(にいたべのしんのう) ・・・ 母は五百重娘、十市(とおち)皇女 ・・・母は額田王。大友皇子皇后。
武市(たけち)皇子 ・・・母は尼子娘。
忍壁(おさかべ)皇子、磯城(しき)皇子、泊瀬部(はつせべ)皇女、託基(たき)皇女  
宮居: 飛鳥浄御原宮(あすかきよみがはらのみや:奈良県高市郡明日香村)
御陵: 檜隈大内陵(ひのくまのおおうちのみささぎ: 同上 )



兄天智天皇(中大兄皇子:なかおおえのおうじ)の子弘文天皇(大友皇子:おおとものみこ)を、壬申の乱を起こして滅ぼした後、大海人皇子(おおあまのおうじ)は、近江朝を廃し飛鳥浄御原宮(あすかきよみがはらのみや)で即位し天武天皇となった。
多くの妃・皇子女があり、その大半が後代の天皇となっている。皇女の一人大伯(おおく)皇女を、長らく途絶えたままになっていた伊勢の斎宮(いつきのみや)に定めて神祇(じんぎ)の復興につとめた。
伊勢神宮を祀る集団は、壬申の乱で大海人皇子に味方したため天武天皇はその恩義に報い、伊勢神宮を天皇家の守護宮と定めた。そのために斎の宮を再興したのである。
これ以後、今に至るまで伊勢神宮は天皇家の守護社となっている。
天武は兄天智天皇の押し進めた中央集権国家体制を更に進め、生涯大臣をおかず自ら政治を行い、飛鳥浄御原令、八色姓(やくさのかばね)の制定など、中央集権の国家の体制づくりに多くの業績を残した。又、国史編纂をすすめ記紀成立の基礎を作った。
大和朝廷がそれまでの倭に替えて「日本」という国号を使いはじめたのもこの御代であろうとされる。天皇は、道教や陰陽道に傾倒していた事も有名である。









【第41代持統(じとう)天皇】

異名: 鵜野讃良皇女(うのささら)、大倭根子天之広野日女尊(おおやまとねこあめのひろのひめ)、高天原広野姫(たかまがはらひろの)
生没年: 大化元年(645)~ 大宝2年(702)(58歳)
称制: 朱鳥元年(686)~ 持統4年(690)
在位: 持統4年(690)~ 持統11年(697)
父:  天智天皇 第2皇女
母:  蘇我遠智娘(そがのおちひめ:蘇我倉山田石川麻呂の娘)
夫:  天武天皇(大海人皇子)皇女子: 草壁皇子(くさかべのおうじ) 
宮居: 飛鳥浄御原宮(あすかきよみがはらのみや:奈良県高市郡明日香村)、藤原宮(ふじわらのみや:奈良県橿原市)
御陵: 檜隈大内陵(ひのくまのおおうちのみささぎ:奈良県高市郡明日香村)



鵜野讃良(うののさらら)は斉明天皇3年(657)、13歳で叔父の大海人皇子に嫁いだ。
斉明7年(661)、斉明天皇の新羅遠征の際、夫と共に九州へ随行し、翌年筑紫の「那の津」で草壁皇子を産む。
同年、父中大兄皇子が皇位を継承し(天智天皇)、夫の大海人は皇太子となる。天智称制6年頃までには、姉の大田皇女の後、鵜野讃良が大海人皇子の正妻になったものと思われる。
やがて天智天皇は弟ではなく、実子の大友皇子を後継者に望み、大海人皇子は身の危険を察して、天智10年(671)吉野に隠遁。
鵜野讃良も草壁を伴いこれに従った。天智11年壬申の乱勃発。
大海人皇子は大友皇子を破り、天武元年(672)、飛鳥浄御原宮で即位し鵜野讃良も皇后となる。
以後夫を輔佐し、ともに律令国家建設に尽力した。
吉野宮での六皇子の盟約を経て、天武6(680)年、我が子「草壁皇子の立太子」を実現する。



天武・持統天皇関連の書物はたくさんありますが、私がいくつか読んだ中で最後に読んだ里中満知子さんの『天上の虹』は分かりやすくてお勧めです。

里中作品は、美男美女が多くまた里中さん特有のそれぞれの立場から見た物事の捉え方が優しくて、女性向と言えるかもしれませんね。

『天上の虹』1巻~16巻で、主人公は持統天皇です

天上の虹1~8

天上の虹9~16


1巻 大化の改新、有間皇子、額田王

2巻 建皇子、別れの歌、星宿(セイジュク)

3巻 船出、大田皇女、白村江の戦い

4巻 間人皇女、近江大津宮、天智天皇

5巻 蒲生野、漏刻、大友皇子

6巻 壬申の乱

7巻 近江京炎上、天武天皇、飛鳥浄御原宮
 
8巻 十市皇女、わかれ道、少年たち

9巻 山吹の女、星祭り、薬師寺発願

10巻 草壁皇子、大津皇子、大名児

11巻 八色の姓、彗星、朱鳥

12巻 崩御、もがり、二上山

13巻 章陵、章蛍、章櫻

14巻 三種の神器、恋人たち、穂積皇子

15巻 但馬皇女、月かたびきぬ、ホトトギス

16巻 香具山、藤原不比等、無料大数



『天上の虹』は登場人物も多く、出来事も多かったのですが吸い込まれるように次々と読んでしまいました。
古代史に興味の有る方には是非お勧めの本ですよ。










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